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前編に引き続き、岡田大介さんと試飲をさせていただきます。
といのくち 本醸造生原酒を4番目にいただきました。
なんのために作っているのか、誰にあわせたいのかもわからない。きつすぎます。罰ゲーム的なお酒のような印象がします。
お互いの話ではたいへん辛口な意見になりました。
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濃い!というのが第一印象の日本酒です。アルコール度数がたしかに高いのもあるのと、火入れもせず「生生(なまなま)」のお酒というのを聞いていました。
封を開けて、すこし間を置いてから味わうべきのお酒だったとおもいます。
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花泉の純米酒を5番目にいただきました。
酸っぱかった。お燗にするといいと聞くと抜群だと聞く。2口目でストップしてしまいそうな味わい。
お酒の飲みっぷりを見ていると「酸っぱいお酒を好む」女性は少ない。甘いか辛いか、辛いのはいるけど、酸っぱいのはいないんじゃないか。お燗でどの程度まろやかになるのだろうか。
青空市場の話を聞いていると、温度にあったのではないかな・・・という印象がある。
とお互いに意見をぶつけてみました。
こちらも封をあけたてで、まだ「じゃじゃ馬」な感じの味わいでした。今回、「お燗」をすることが出来なかったのですが、同時期に行っていた青空市場でお燗を出したところ、この純米酒は「完売」してしまいました。
舌が感じる甘味は温度が高いと感じやすくなるので、その甘味と酸の調和がお燗をしたときに、「ベストパフォーマンス」を披露してくれるのがこの純米酒ではないでしょうか。
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花泉のにごり酒を最後の6番目にいただきました。
ラベルの割りに美味しかった。上澄みだけだときついけど、「甘いんだけど苦い」が、ちょうどバランスがあいました。後半に飲むお酒。最初に飲んでいると、美味しくてよっぱらってしまう。岡田さんはなかなか味わったことが無い日本酒と絶賛。
お互いの意見をぶつけながらいただきました。
このにごり酒のすばらしいなと思ったのが、この日本酒で「甘いと苦い」という両方を味わえてしまい、そのバランスとギャップ感が新しい日本酒感を口の中で創造してくれる日本酒です。
おもわず、「わーー!!」と叫んでしまいました。
【総括】
私自身、試飲会であったり、蔵元さんと日本酒を酌み交わさせていただくことはありましたが、2時間、日本酒を飲みながら、こんな人に合うのではないか、こんなシーンで飲むのがいいのではないか、瓶のラベル・大きさまで1つの日本酒に対して、真剣に向き合って飲むことは初めてでした。
また、それが「飲食店側の代表」的な立場である岡田さん、対して「消費者の代表(といわせていただけるとうれしいです)」的な立場である上仙という、違った視点を持っている2人が合わさると日本酒の魅力をもっともっと引き出せる可能性を持っているのではないかと思います。
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