
わたしが大尊敬しております、寿司の伝道師の岡田大介さんと花泉酒造さんの日本酒を利かせていただきました。(こちらの表札は浅草のときのものであり、現在の江戸川橋はまた違っております)

こちらの会は、2009年の03月04日に行わせていただきました。

岡田さんの素敵なところは、食材の造り手の立場に立ってくださるということです。
時には網を手に魚を取り、時には器を作り、書を書き、造り手の方からすると、大変気持ちの良い方で、日本酒たちからしても、もっといろいろといじってほしいだろうなーという気持ちにさせていただける方です。
今回はご覧の6種類を試飲させていただきました。


透明なグラスと、陶器でいろいろと試飲させていただきました。

岡田さんも思わず、「楽しみだなー」とお酒をトクトクと入れてくださいました。

花泉 本醸造 辛口をまずはいただきました。
味が無かった。印象が無い。お水にちょこっとアルコールの香りがする。
いっぱい目に飲んだほうがいいというのが納得。ほかと飲むとダメ。
とお互いの話から出た意見です。ただ、このお酒はいろいろとわたしの中では考えさせられる日本酒でもあります。
まず、開けたてであったということ。この試飲は2時間に及ぶ白熱した試飲になりました。1時間半ほど経ってからいただくと、「味がのってきた感じがする」と岡田さんの口から出ました。
開けたてではまだ「眠ったままの赤ちゃん」だったのかもしれません。

こちらは花泉さんの普通酒を2番目にいただきました。
まるで「みりん」みたいな味わい。岡田さんはおもわず「好きなんですよ」と一言。しかも、安いんじゃない?コストパフォーマンス高く使い勝手がよさそう。
なにかと合わせるというより、食中、食後にロックで飲んでもらいたい。この甘さを氷でうまく、和らげて飲んでもらいたい。
とお互いの話から出た意見です。
わたしも、なにか料理に合わせるというより、常温でまったりともったりとしながら、こたつかなんかに入り、みかんをたべたりしながら、ゆったりとお猪口で飲んでいたくなるような日本酒です。


一ロ万(ひとろまん)を3番目にいただきました。キンキンに冷える手前の温度です。
だいたいの和食には合いそうな印象がある。じゃまする華やかさより、美味しいが強い。この中では一番好き。
上に書かせていただいたのは岡田さんの意見がメインです。
わたしもこの日本酒は「旨い」と思います。ただ、旨すぎてしまうというのがこの日本酒の弱点のような気がしています。もう一杯続けていただきたいか、というと一度間を空けていただくか、一杯で終わってしまうような印象が強い日本酒です。
花泉酒造を利く in 酢飯屋さん 後編へと続きます。
【関連ページ】
・酢飯屋 寿司の伝道師
・朝美人 » File38 岡田大介さん(寿司職人)
【購入できる通販サイト】
・花泉 本醸造 辛口 1.8L
・花泉 普通酒
・南会津物産 一ロ万
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