日本酒 利酒師 上仙裕一

日本の伝統と文化をこよなく愛する日本酒の伝道師『利酒師 上仙裕一』のオフィシャルブログ

2024年11月


20241127水_日本酒の瓶を持って立っている男性の酒屋さん


日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術がまもなくユネスコ無形文化遺産に登録されようとしています。

ここでは1点だけですが、懸念点。気になることを書きます。それは日本酒の「保存状態」がしっかりとできるのか。

以前、テレビでも獺祭(だっさい)さんがレストラン等へ行き、しっかりと「冷蔵」されているか。「品質」が保たれているのかが放送されていました。

新しい取引先はユネスコ無形文化遺産に登録で発注は増えるでしょう。しかし、ほんとに日本からの味が変わらず届くのか。

現地で啓蒙をしてくださっている方々もいらっしゃりますが、そこまで手が届くのか。

「日本酒は旅をさせるな」という言葉があるように、酒蔵のある町や酒蔵レストランなどで味わって欲しいのがわたしの1番の希望。観光に来てくれる人の数願っています。
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日本ソムリエ協会55周年記念_看板_

日本ソムリエ協会55周年感謝祭が国際フォーラムで行われました。

日本ソムリエ協会55周年記念_達磨正宗_

ワインだけじゃなく、日本酒も。達磨正宗さん。(インスタグラムに飛びます)

日本ソムリエ協会55周年記念_西酒造_

焼酎のイメージが強い西酒造さん。ワインと日本酒。


日本ソムリエ協会55周年記念_夢殿_

真澄の夢殿。パッケージがこうなったことを知らなかった。


日本ソムリエ協会55周年記念_真澄_スパークリング

同じく真澄。スパークリング。2タイプのスパークリング。


日本ソムリエ協会55周年記念_対談_

トークセッション。テーマ:「世界に羽ばたく國酒パート1」。急遽、君嶋さんも参戦。


初めて日本ソムリエ協会さんの感謝祭には参加しましたが、金曜日の午前は人がいなかったのでねらい目なのかもしれません。来年もあったら、体調整えて、テイスティングできたらと思います。


 
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20241127水_白米のイラスト




こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます


1つ前の記事で「山田錦」などを挙げましたが、現在は100種類ほどあるとのことです。


酒米ハンドブック 改訂版
副島 顕子
文一総合出版
2017-07-20


1936年、つまりは戦前からつかわれている「山田錦」はいまでも「酒米の王様」といわれている。タンパク質含有量がも少なくて、わたしも麹作りに関わったときには、「なんて、さばけが良いんだ!」と感じたことを思い出します。

※「さばけが良い」・・・米と米がくっつきにくくなること


※あわせてよみたい





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こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます


A:日本酒はお米から造られるアルコール飲料。おいしいお米から美味しい日本酒ができそうなイメージ。わたしも分かります。しかし、必ずしもそうではないです。

美味しいという定義をここでは「吟醸」「大吟醸」などの「高品質」としましょう。

美味しいお米というのは「コシヒカリ」「あきたこまち」などなど、スーパーやコンビニにあります。こうしたお米は「たんぱく質」「脂肪」「無機質(ミネラル)」などといったもの多くふくまれていることから、われわれは「美味しい」と思うわけです。

しかし、これらは「高品質」のレベルの日本酒を造る場合には「雑味」を生んでしまいます。

したがって「高品質」な日本酒を醸すには「美味しいお米」は少し難しいと考えられます。いまは、技術も進歩してきて、たとえば、一ノ蔵さんなどで「ササニシキ」をつかった日本酒も「高品質」と言ってもいいと考えます。

いま上げた「食料米」に対して、お酒造りに適したお米「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」と呼ばれるものがあり、これらが「高品質」な日本酒を生み出してくれます。例としては、山田錦、雄町、五百万石、美山錦などが上げられます。

私の意見としては、「高品質」と定義した「吟醸」「大吟醸」は「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」が適しています。しかし、日本酒の「技術」は発展しています。ですから、私としては、食べて美味しいお米でも、食べてちょっとサバサバして美味しくない日本酒でも「美味しい日本酒」は「醸せる」という答えを出させていただきます。




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ブランドで識る品種の個性2024

研鑽のため、仙台まで行く。ワイン、なんとなくついていけるようになってきた。


 





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