日本酒 利酒師 上仙裕一

日本の伝統と文化をこよなく愛する日本酒の伝道師『利酒師 上仙裕一』のオフィシャルブログ

2024年12月


20241229_日本酒はおいしい!-イラストで読む日本酒のすべて

このシリーズには「ワイン」と「コーヒー」もあり、そちらを先に購入していた。まさか日本酒で・・・という驚きから始まったのがこちらの書籍。

ビジュアルがたいへん多く、情報量もたくさんあり、読むの大変そう。という第一印象にかんじるかもしれないが、ワイン版とコーヒー版に比べて、よくここまで凝縮されたな。という印象。

このシリーズのいいところは「家で緩く」読める点。日本酒の本は机に構えて、どっしりとして読まなくてはいけないんじゃないか?とおもうところをビジュアルがたいへんいいアクセントになっている一冊。

これが2024年、最後の投稿になるのかな。よい年越しを!



日本酒はおいしい!-イラストで読む日本酒のすべて-
浅井直子
パイ インターナショナル
2024-03-22

 
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20241229_日本酒の蔵人100人_高瀬斉_

■第1章 北海道・東北29蔵(田酒、南部美人、十四代など)
■第2章 関東・甲信越29蔵(東力士、神亀など)
■第3章 東海・近畿・中国30蔵(磯自慢、李白、獺祭など)
■第4章 四国・九州12蔵(梅錦、香露、西の関など)

を見開き2ページで「100蔵」の紹介をしている。「2008年出版」のため情報が古くなってしまっているところもあるが、造りへの哲学・想いはほとんど変わってないはず。

現在、日本酒の酒蔵は1200ほどあると言われている。この本に出会ったときには1200蔵元全部いくのかとおもったのだが。

2回目になってしまうが、見開き2ページでよく酒蔵の歴史・造り・想い・哲学をぎゅーっと凝縮した1冊。最新の日本酒本に出てこなくなった酒蔵さんの情報も多くあるので、必見






 
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20241229_ニッポンの書評 豊崎由美著

以前に、日本酒関連やお酒関連の本はたくさん読む。それを簡単に紹介してすこし日本酒代や勉強会の費用に出来ないかなとおもっていた。が、この本の第15講「トヨザキ流書評の書き方」を読んで愕然とした。

ボールペン、付箋、白い紙でしっかりとどこがポイントなのかを瞬時に判断。そして、そこから書評の読者にとって、どのような場面まで「ネタばらし」をしていいのか。その書籍と「戦闘」をしているような、コト細かく書評に至るまでの心情が第15講に描かれている。

この約10ページから読むだけでも、ほかの章の見え方が変わってくるのではないだろうか。


合わせて読みたい






ニッポンの書評 (光文社新書)
豊崎 由美
光文社
2013-12-20








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20241228土_うえも商店_1_田中文悟さん_1

田中文悟さんは日本酒ベンチャーキャピタルを経営されてる方です。秋田の大納川など多数の酒蔵さんを経営されてます。再会するの、おそらく6年以上は経過をしてたとおもいます。

今回、「大納川 天花 純米吟醸 無濾過生原酒 初しぼり」。「あきたこまち」を使用している日本酒ですが、身体にスーっと、他に試飲させていただいた日本酒より、やさしく染みてきた。時間の経過とともに、どのように変化するのかしないのか。も試したくなり購入させていただきました。

文悟さん。休憩中のところ、僕を見つけて飛んでやってきてくださって。まだ僕が生きていられるのも、いつも励ましのご連絡をいただいてました。なんか、これ以上、言葉に出来ないけど、お礼を言える機会があれば、とおもってお邪魔した次第です。


追伸
もうちょっと写真写りがよくなるようにがんばりもうすでござる苦笑



20241228土_日本酒ベンチャーキャピタル

今回、お邪魔した理由が「お会いする」が目的だったため、お酒の味わいがどうだったかは控えます。ただ、そんな中でも、目を引いたのを書きます。ともに新酒鑑評会「金賞」(秋田県と全国)の違いがありますが。

20241228土_大納川_山田錦_

大納川の山田錦。口に含んだ瞬間に「THE 王者」という言葉がぴったりなお酒。骨格がりりしく、香り、味わいのバランスもすばらしい。何かとあわせるというより、最初に飲むと食欲が湧いてくるそんな日本酒に感じました。

20241228土_大納川_秋田酒小町_

こちらは「大納川」の「秋田酒こまち」を「35%」まで精米した日本酒。山田錦と比較するとわかりやすいとおもいますが、口の中に「旨み」と「香り」の広がり方がちりばめらるような美味しさ。あまりこういう経験をする日本酒には出会ったことがないです。

20241228土_うえも商店_外観_

うえも商店さんは、大江戸線の練馬春日町駅。[A2]出口から徒歩10分ぐらいのところにあります。

品揃えもすばらしく、お邪魔するのはたいへんですが(我が家から1時間30分ぐらい)、また覗きたい日本酒がたくさんありました。




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20241208土_書評の仕事 印南敦史著

 これからどうやって生きていくんだろうか。人と会うのも少数がいい。そんな中、書く仕事を改めてやりはじめよう。「書評」ってどうなのだろうか。と考えて、たどり着いたのがこの本です。

 まずは、書評家ってどんなことしているのか、生活をしてるのか、儲かる仕事なのかが淡々と第1章、第2章では語られています。

 第3章では筆者のこれまで培ってきた「要約力」について。ようやくのポイント7つでは、ビジネスメールやプレゼンテーションなどにも応用できると感じられました。
 
 第4章では書評の技術・教養などをまじめに解説で終わるのか、筆者も書いててのってきたのか、「ヒップホップと自信」や「文章を書く人はラッパーに学べ」。著者の気分がノリに乗ってきた感覚を覚えます。

 書評についての理解を深めるだけではなく、ビジネスパーソンの文章力にも役立つところが多くありました。そして、ところどころに思わず「マジか!w」と笑いを含ませてくれてるチャーミングな文章もあり1度手に取ってみてはいかがでしょうか。
 


書評の仕事 (ワニブックスPLUS新書)
印南 敦史
ワニブックス
2020-04-08








※あわせて読みたい









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