日本酒 利酒師 上仙裕一

日本の伝統と文化をこよなく愛する日本酒の伝道師『利酒師 上仙裕一』のオフィシャルブログ

カテゴリ:日本酒関連 > 日本酒Q&A


20241128木_木の樽の中で、白いお米が発酵しているイラスト





こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分が私なりに考えて答えていきます

A:結論からおつたえすると、違います。という答えになるでしょうか。たとえば、山田錦などは兵庫県産が優秀といわれますが、福岡県産などもあり、同じ山田錦でも違いがあります。心白の大きさやタンパク質含有量なども変わってくるといえます。

酒蔵さんによっては、同じ山田錦でも違うところからのもので味比べしていたりもしているのでお楽しみください。これを機会に「お米」だけではなく、「どこの産地」についても注目してみてください。
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20241127水_白米のイラスト




こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます


1つ前の記事で「山田錦」などを挙げましたが、現在は100種類ほどあるとのことです。


酒米ハンドブック 改訂版
副島 顕子
文一総合出版
2017-07-20


1936年、つまりは戦前からつかわれている「山田錦」はいまでも「酒米の王様」といわれている。タンパク質含有量がも少なくて、わたしも麹作りに関わったときには、「なんて、さばけが良いんだ!」と感じたことを思い出します。

※「さばけが良い」・・・米と米がくっつきにくくなること


※あわせてよみたい





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こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます


A:日本酒はお米から造られるアルコール飲料。おいしいお米から美味しい日本酒ができそうなイメージ。わたしも分かります。しかし、必ずしもそうではないです。

美味しいという定義をここでは「吟醸」「大吟醸」などの「高品質」としましょう。

美味しいお米というのは「コシヒカリ」「あきたこまち」などなど、スーパーやコンビニにあります。こうしたお米は「たんぱく質」「脂肪」「無機質(ミネラル)」などといったもの多くふくまれていることから、われわれは「美味しい」と思うわけです。

しかし、これらは「高品質」のレベルの日本酒を造る場合には「雑味」を生んでしまいます。

したがって「高品質」な日本酒を醸すには「美味しいお米」は少し難しいと考えられます。いまは、技術も進歩してきて、たとえば、一ノ蔵さんなどで「ササニシキ」をつかった日本酒も「高品質」と言ってもいいと考えます。

いま上げた「食料米」に対して、お酒造りに適したお米「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」と呼ばれるものがあり、これらが「高品質」な日本酒を生み出してくれます。例としては、山田錦、雄町、五百万石、美山錦などが上げられます。

私の意見としては、「高品質」と定義した「吟醸」「大吟醸」は「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」が適しています。しかし、日本酒の「技術」は発展しています。ですから、私としては、食べて美味しいお米でも、食べてちょっとサバサバして美味しくない日本酒でも「美味しい日本酒」は「醸せる」という答えを出させていただきます。




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