カテゴリ:日本酒関連 > 日本酒Q&A
【002】お酒造りに適したお米には、どんなものがあるのですか?

こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます
1つ前の記事で「山田錦」などを挙げましたが、現在は100種類ほどあるとのことです。
1936年、つまりは戦前からつかわれている「山田錦」はいまでも「酒米の王様」といわれている。タンパク質含有量がも少なくて、わたしも麹作りに関わったときには、「なんて、さばけが良いんだ!」と感じたことを思い出します。
※「さばけが良い」・・・米と米がくっつきにくくなること
※あわせてよみたい
【001】 美味しいお米だからこそ美味しい日本酒が造られるのですか?
こちらの本で100問100答という形式で本が書かれております。そちらを参考にQ&Aとアンサーの部分私なりに考えて答えていきます
A:日本酒はお米から造られるアルコール飲料。おいしいお米から美味しい日本酒ができそうなイメージ。わたしも分かります。しかし、必ずしもそうではないです。
美味しいという定義をここでは「吟醸」「大吟醸」などの「高品質」としましょう。
美味しいお米というのは「コシヒカリ」「あきたこまち」などなど、スーパーやコンビニにあります。こうしたお米は「たんぱく質」「脂肪」「無機質(ミネラル)」などといったもの多くふくまれていることから、われわれは「美味しい」と思うわけです。
しかし、これらは「高品質」のレベルの日本酒を造る場合には「雑味」を生んでしまいます。
したがって「高品質」な日本酒を醸すには「美味しいお米」は少し難しいと考えられます。いまは、技術も進歩してきて、たとえば、一ノ蔵さんなどで「ササニシキ」をつかった日本酒も「高品質」と言ってもいいと考えます。
いま上げた「食料米」に対して、お酒造りに適したお米「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」と呼ばれるものがあり、これらが「高品質」な日本酒を生み出してくれます。例としては、山田錦、雄町、五百万石、美山錦などが上げられます。
私の意見としては、「高品質」と定義した「吟醸」「大吟醸」は「酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)」が適しています。しかし、日本酒の「技術」は発展しています。ですから、私としては、食べて美味しいお米でも、食べてちょっとサバサバして美味しくない日本酒でも「美味しい日本酒」は「醸せる」という答えを出させていただきます。